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赤ちゃんの時にアレルギーは予防できるの?自宅での菌との付き合い方とは!?

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赤ちゃんって、よく手をなめますよね。

手ならまだいいけど、いろんなもの触ったり口に入れるのは気をつけないと!

と思っているお母さん、お父さんは多いのではないでしょうか?

 

実は、赤ちゃんがいろんなものをなめるのは理由があったんです!

この記事では

子育て中に気をつけるべきポイントとその理由をお伝えしていきます。

 

初乳には豊富な栄養と免疫成分が詰まっている!!

母乳の成分はずっと同じではなく、赤ちゃんの成長に応じて変わっていきます。

出産直後から数日間でる特別な母乳を「初乳」と言います。

黄色くて粘度が高いのが特徴。

人によって初乳が出る期間は異なりますが、一般的には約1週間ほど。

その後は「成乳」と呼ばれるさらさらした白い母乳に変わっていきます。

 

赤ちゃんの体を強くするためには、この「初乳」が大事です。

初乳の役割は栄養補給だけではなく、赤ちゃんに免疫を与えることでもあるからです。

 

生まれたての赤ちゃんは、病原菌に対する抗体を持っておらず、自分で作ることができません。

そのため、お母さんから赤ちゃんに受け渡されるしくみになっています。

 

初乳には乳酸菌のエサになるオリゴ糖などの成分も入っており、生まれてから腸内環境を育てるためには欠かせないものです。

 

新生児のうちは外出は控えた方がいい?

1ヶ月検診まではできるだけ外出は控えるよう指導されることが多いのではないでしょうか?

これは、生まれたての赤ちゃんは未熟で抗体も不十分なので病気になりやすいからです。

生後1ヶ月までは家族と湯船に入らず、沐浴させるのも同じ理由です。

 

大事なことは段階を踏むことです!

免疫力が不十分な新生児のうちは、まずは窓を開けて、家の中で外の風にあたるところからはじめることです。

次に抱っこしてベランダや庭で過ごすといった具合です。

そうして、1ヶ月検診で問題なければ、いざ、外出デビューです。

 

外出は家の中にない色んな菌に触れる機会です。

特に土にいる土壌菌は、腸内に住まわせたい代表格。

丈夫な腸内環境を作るためには、小さいうちから、多様な菌に出会う必要です。

生後1歳半くらいで腸内細菌の構成が決まります。

この時期に色んな人やもの、自然から多くの菌を取り込むことで病気に強く、アレルギーになりにくい子に育つのです。

 

多くの研究によって、一人っ子よりきょうだいのいる赤ちゃんの方がアレルギーを持つ確率が低いことがわかっています。

下の子はきょうだいが外遊びをしてもらってくるさまざまな菌たちと早い時期に接触することが要因と考えられています。

ですので、無理は禁物ですが外出によって菌と出会える機会は持った方がいいのです。

 

沐浴や入浴時は石けんを使った方がいいのか?

皮膚にはたくさんの菌がいて、私たちの肌を守ってくれています。

皮膚に常にいる菌は表面の脂肪を食べて外部の刺激から守ってくれるバリアです。

これによって、肌の乾燥を防ぎ、肌のうるおいや柔軟性を保っています。

このバリアは、「天然の美容液」とです。

 

ところが石けんで肌を洗うことで、このバリアがなんと約9割が失われます。

元の状態に戻るには若い人でも12時間かかると言われています。

 

洗いすぎて、このバリアが破れると水分が失われて肌がガサガサに。

そうすると、病原菌がつきやすくなり、アレルギーになりやすくなります。

 

赤ちゃんの肌は、このバリアがまだまだ未熟。

大人に比べると水分量がすくなく乾燥しやすいのです。

 

その反面、赤ちゃんは汗かっきでもあります。

汗はアルカリ性でほっておくとあせもなどのトラブルが起きます。

 

ですので、ポイントは弱酸性の石鹸でやさしく洗ってあげましょう!

入浴後の保湿も忘れずに!

 

母乳で育てないと腸内環境は整わない?

完全母乳にするのは大変、、

母乳とミルクを使い分けたいけど、母乳の方が体にいいのかな、、

と思われるお母さんは少なくないのでは?

 

母乳には、免疫力を与え消化管の発達を促す物質が含まれています。

赤ちゃんにとっては唯一の完全な食事!

 

その中でも多く含まれるのがオリゴ糖。

オリゴ糖は直接的な栄養源にはなりませんが、腸内細菌の食料になります。

この腸内細菌が免疫系の発達に重要です。

 

しかし、だからといって母乳じゃないと腸内環境が整わないということはありません。

粉ミルクは人間の母乳の成分をお手本に、赤ちゃんに最適と考えられる成分配合でつくられています。

最近ではとくに腸内環境に注目した商品開発も行われて母乳に近い組成になってきているようです。

 

とはいえ、母乳にしか存在しない成分はやはり存在します。

ですから、粉ミルクを使う場合は、免疫力の70%を担っている腸を育てることがより一層大事です。

家の中と外で、菌に出会える機会を持って腸内細菌を大事にする生活を心がけましょう。

 

ほ乳瓶はいつまで殺菌消毒すればいいの?

ほ乳瓶は使うたびに、洗剤で洗って煮沸や専用の薬液で殺菌消毒が必要!

って言われますよね。

 

でも、赤ちゃんは生後2か月ごろから手をなめたり、ハイハイするようになると床をなめたりします。

だから、ほ乳瓶だけこんなに消毒する必要なるのか?と疑問に思うことはありませんか?

 

懸念されるのはサカザキ菌とサルモネラ菌。

感染すると腸炎などを起こす可能性があります。

 

サカザキ菌は粉ミルクの製造過程で入り込む可能性もある菌です。

しかし、70度以上の高温でほぼ死滅します。

70度以上の熱湯で沸かしてから人肌にするのはこのためです。

また栄養豊富な粉ミルクはそれ以外の雑菌も繁殖しやすいのです。

なので使ったほ乳瓶はきれいに洗う必要があります。

 

とはいえ、少し熱めのお湯と洗剤できちんと洗って乾かせば、細菌やウィルスは洗い流せます。

抵抗力がとくに弱い生後1カ月までは殺菌消毒するのが安心ですが、それ以後はそこまで神経質にならなくても大丈夫です。

 

こんなデータもあります。

一人っ子は親が神経質になり、汚いものを子供から遠ざけようとします。

しかし、きょうだいが多いほど目が行き届かないことも増えてきます。

その結果、一人っ子の方が免疫力が下がり、アレルギーになる子が多いそうです。

 

なので、生後一か月をすぎたら、お湯と洗剤で洗うだけで大丈夫。

殺菌消毒しすぎると免疫力低下の原因になるので気を使いすぎないようにしましょう。

 

ペットとのスキンシップは大丈夫?

ママ友の家に誘われたけど、チワワを飼っているそう。

さわっても大丈夫?と気になる方もいるでしょう。

 

実は、ペットを飼っている家の子はアレルギーになりにくいそうです。

実際にフィンランドでの研究によると

犬を飼っている家庭の子どもは、飼っていない家庭の子どもに比べて風邪をひきにくいというデータもあります。

 

ペットがもつ細菌を赤ちゃんが取り込むことでアレルギーを抑えることにつながるのでは、と考えられます。

予防接種をきちんとうけていれば感染症などは心配ありません。

 

ですので、ペットと触れ合ったり同じ空間で過ごすことで、赤ちゃんはアレルギーになりにくい体質になります。

安全に注意しながらスキンシップをとりましょう。

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