ご存知でしたか?
現在、日本人の約30%が
アトピー性皮膚炎
気管支ぜんそく
食物アレルギー
花粉症
などを持っているそうです。
特に子どもたちが多く「9歳までの子供の40%が、何らかのアレルギーに苦しんでいる」というデータもあるほどです。
なぜ、これほどアレルギーが増えたのか?
アレルギーという言葉はさまざな症状に使わます。
各種アレルギーは原因となる物質や症状、現れる場所がそれぞれ異なるため、別の病気のように見えます。
ですがその仕組みは、実は全部同じです。
この記事では
アレルギーがどうして起こるのか
アレルギーに対処するため、普段から気をつけるポイント
をお伝えします。
80年前まで、花粉症なんてなかった!?
日本で初めてスギ花粉症が見つかったのは、1963年頃。
つい最近のことです。
原因はもちろん、スギ花粉。
しかし、昔からスギ花粉は飛んでいるのに、昔の人は花粉症になってません。
ということは、昔の人にはスギ花粉を異物として排除する機能が体にあったのか?
スギ花粉症はこの頃から毎年の増え
同時にアトピーや喘息などのアレルギーになる方も増えていったそうです。
なぜ、急速にアレルギーが増えたのか?
私たちの体は、1万年前と全く同じだそうです。
体の細胞や、免疫システムも。
これは1996年から医学者や生物学者、遺伝学者が出した結論です。
にも関わらず、この80年でアレルギーが激増した原因は
より快適でよりキレイな環境をつくってしまったことです。
1万年前の人は、裸・裸足でジャングルや草原を走り回っていました。
自然の中で元気に生きていたのです。
しかし、この50〜60年の間に生活に激変。
山奥にでも住まない限り、清潔でキレイな建物にこもり
ファストフードやコンビニ食ばかり。
問題は、体がこの劇的な変化についていけないこと。
自然と切り離されて、過剰に菌を排除した”キレイすぎる社会”に体は馴染めなかったのです。
”キレイ”という落とし穴
僕たちは、不潔だったり汚い方が病気なると思い込んでいますよね。
子どもの頃から
「石けんでしっかり手を洗いなさい」と言われてきました。
今では新型コロナ、インフルエンザやノロウイルスなどもあり除菌、殺菌しまくっているのではないでしょうか。
もちろん、手を洗うことは大事です。
しかし殺菌効果の強い薬用石けんで1日に何度も手を洗いすぎると皮膚を守ってくれる細菌までも殺菌してしまいます。
かえってウイルスが皮膚に付着しやすくなるそうです。
これは、アレルゲンについても同じだそうです。
手を洗いすぎて肌がカサカサになるとアレルゲンが侵入して、アトピー性皮膚炎を起こすことになります。
またうがいも同様。
殺菌作用の強いうがい薬はのどを守る菌までやっつけ、逆に風邪にかかりやすくなるそうです。
アレルギーの発症の原因はまだまだ研究段階です。
ただ、幼児期からあれもこれもと清潔にしすぎると免疫力が育たない。
その状態で成長すると、ちょっとしたことで過敏に反応してアレルギーになると考えられています。
日本は世界トップクラスの清潔大国です。
お風呂に入る頻度が高く
お店では、店員さんがアルコールスプレーでテーブルを丁寧にふき上げる。
至る所で、殺菌・除菌・抗菌。
食中毒や感染症を予防できるのは事実です。
ただし、免疫力を下げないためには
やりすぎず、神経質になりすぎないことです。
菌がアレルギーを抑えてくれる!
除菌・殺菌のしすぎで人間を助けてくれる菌まで殺している。
手についている菌、のどを守ってくれる菌。。。
だから除菌・殺菌を程々にすることも大切。
その一方で、私たちを助けてくれる菌を育てることも大切で!!
それが腸にいる細菌です。
腸内細菌は「全身の免疫の7割をつかさどる」と言われています。
腸内細菌が減り、腸内のバランスが崩れることもアレルギーの原因と考えられています。
腸内細菌は食物繊維などをエネルギーにして生きています。
その分解の過程で人間には作れない必須ビタミンなどを作っています。
また、体内の免疫細胞の約7割が腸が存在します。
腸に敵のウィルスが侵入してくると免疫細胞が抗体を作ります。
その抗体が敵の体内侵入を防ぐ働きをします。
その免疫細胞を助けているのが腸内細菌というわけです。
ですから、腸内にたくさん細菌がいる方がより免疫力が高くなり、病気になりにくくなります。
そして腸内細菌には免疫細胞の暴走を防ぐ役割もあることがわかってきたそうです。
つまり免疫の暴走であるアレルギーを抑える役割があります。
ですので、腸内細菌を育てることがアレルギーの改善につながります。
普段の食事やちょっとした習慣を意識することで腸内環境を整えられます。
是非、心がけてみてください。